2019.5月号vol.59

歯を守るマウスピース

先月号の「にしの通信(4月号vol.58)」では、お口の骨が盛り上がる骨隆起(こつりゅうき)について解説しました。

骨隆起は、咬む力の強い人にできやすい症状ですが、咬む力とお口の健康には骨隆起以外にも大きな関係があります。

咬み合わせの問題では、歯ぎしりや、くいしばりなどがあり、それらが原因となって、顎関節症や歯の磨耗のほか、筋肉の緊張、歯の根が割れるなどの症状がでる場合があります。

当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行ない、必要に応じて「マウスピース」の使用をご案内しております。

マウスピースは患者様のお口に合わせて作製し、主に就寝時に使用することで、寝ているときの歯ぎしりや、くいしばりによる力を分散させることで歯を守る効果があります。

市販のマウスピースもありますが、咬み合わせやお口の状態には、人によって違いがあるため、歯科医院で正しい診断のもとで作製することをおすすめします。

マウスピースの作製後は、1週間、1ヶ月と通院いただき、正しい咬み合わせになっているかを診断して、必要に応じてマウスピースの調整を行います。

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2019.4月号vol.58

歯ぐきが盛り上がる骨隆起

皆さんは、『骨隆起(こつりゅうき)』をご存知でしょうか?
「隆起」とは、盛り上がる事や上昇する事で、『骨隆起(こつりゅうき)』は、文字通り、骨が盛り上がってくることを言います。
骨隆起は、歯ぐきに出来るコブのような出っ張りで、中は骨になりますので、触れるととても硬いものです。
歯ぎしり、食いしばりの強い人や、噛む力が強い人は顎(あご)の骨に負担がかかり、その刺激によって骨が盛り上がると言われています。

多くの場合は、痛みもなく炎症や腫瘍でもないため、特に治療を必要としませんが、骨隆起ができたところによっては、喋りづらくなったり、気になることで必要以上に触れてしまい痛みがでる事もあります。

また、入れ歯を使用されている方は、骨隆起が入れ歯に当たってしまう場合もあります。
骨隆起が入れ歯に当たってしまうと、痛みを感じる事もありますので、その場合には、入れ歯の修理や調整をすることで問題を解消することが出来ます。
骨隆起は、自然に小さくなることはありませんので、歯ぐきが部分的に盛り上がってきたり、入れ歯を着けた時に痛みを感じる場合には、お気軽にご相談下さい。

2019.4月号vol.58

質につながる拡大治療

当院では、拡大ルーペを使用して治療を行なっています。
拡大ルーペは、治療部位を拡大して見ることができる為、視野が狭いお口の中も正確に治療をすることが出来ます。
歯科医師の経験から感覚的に行なっていた治療も、拡大ルーペによってしっかり見て治療をすることが可能になります。
これまで当院で導入していた拡大ルーペの拡大率は5倍でしたが、先日新たに導入した拡大ルーペは8倍のため、これまで以上に精密で質の高い歯科治療に繋げることが出来ます。
皆様のお口の健康を守るためにも、精度を追求した歯科治療を目指します。

2019.4月号vol.58

高齢者歯科学教室同門会 新年会

2月23日(土)は、私が所属する「北大歯学部高齢者歯科学教室同門会」の新年会に出席しました。
今回の同門会では、18年もの間「北大歯学部高齢者歯科学教室」を牽引し、支えていただいた小林國彦准教授の退任記念講演と、退任祝賀会が行われました。
小林先生には、私と同じく歯科医師の姉も指導を受けた過去があり、姉弟でたくさんの学びを頂きました。
退任祝賀会では、小林先生のこれまでの実績や、世代を超えて贈られる感謝の言葉を聞き、研修医時代の様々な思い出が蘇りました。
直接指導していただいた小林先生が退官されることは、とても寂しく感じますが、これからも歯科臨床に携わっていく姿勢と覚悟に感銘を受けました。

2019.3月号vol.57

トレイルランニング体験

1月14日の成人の日は、トレイルランニングのイベントに参加しました。

トレイルランニングとは、山など不整地を走る競技で、近年のマラソンや登山ブームから火がつき人気が出て来ています。

宮の森にある「SAPPORO EXPERIENCE BABE」主催のこのイベントの講師は、全国でトップクラスのトレイルランナーでもあるサロモン所属の反中祐介さんでした。

イベントは、トレイルランニングをする上での注意事項やマナー、専用シューズの選び方などの講習から始まり、三角山をコースに体験することが出来ました。

雪道には慣れている私たち道民ですが、いざ雪の山道を走り続けると苦労もありました。

レクチャーを受けながら辿り着いた頂上からは、夏のマラソンや登山とは違う達成感と、草木のない景色が新鮮でした。

機会があれば、また参加してみたいと思います。

2019.3月号vol.57

研修医時代の恩師による講習会

2月2日(土)は、私の恩師でもある野谷健治先生が講師を務めた講習会に出席しました。

私が野谷先生と出会ったのは、野谷先生が北海道大学高齢者歯科学講座准教授(後に北海道大学病院歯科診療センター診療教授)に就任されていた頃で、研修医だった私に歯科治療の知識と技術だけでなく、歯科医師として大切なものを教えて頂きました。

講習会では、主に保険が適用される「入れ歯」について、実際の症例をもとに学ぶことが出来ました。

歯を失ってしまった場合の多くは、入れ歯という治療を選択することになりますが、入れ歯は「入れ歯を支える歯」に大きな負荷をかけてしまうことから、お口の機能や咬み合わせの正確な診断と、お口の中で安定する入れ歯の設計が大切になります。

保険適用の入れ歯には、材質や設計に制限もありますが、出来る限り残っている歯への負担を減らし、歯を守る入れ歯を追求していくことが大切です。

45年以上も臨床に向き合い、今も北海道の歯科医療を牽引されている野谷先生の衰えない気迫を前に、研修医だった頃の初心を思い出すことが出来ました。

2019.3月号vol.57

喫煙と歯周病の関係

歯周病は、歯ぐきなどの歯の周りの組織に炎症を引き起こす感染症で、歯を失う最大の原因です。

歯周病の予防や改善のためには、歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることや歯科衛生士による歯周病治療を行うことで歯周病菌の数と活動のコントロールをしていくことが重要になります。

しかし、喫煙をされている場合、しっかりお口のメンテナンスを受けていても歯周病の進行を防ぐことが難しくなります。

喫煙は、全身の健康と同じように、お口の健康にとても悪い影響を与えてしまいます。

人の体や歯ぐきの中には血管が通っています。炎症が起こっている部位の血管からは細菌と戦う成分(白血球など)が出てきますが、喫煙をすると歯ぐきの血管は収縮してしまい、その成分が出にくくなります。

喫煙は、体の防御力を弱めてしまうため、歯周病菌を攻撃する働きも弱くなり、その結果歯周病が進行してしまいます。

禁煙に取り組むことが、健康そして歯周病対策への大きな一歩になります。