2018.11月号vol.53

健康を守る「後期高齢者歯科健診」

10月より、後期高齢者医療に加入されている方が年一回の歯科健診を受けることが出来る「後期高齢者歯科健診」が始まりました。

「後期高齢者歯科健診」は、地域の方がいつまでも健康で、これから先も美味しい食事を楽しむためにも大切なお口の健康をお守りしていく取り組みです。

健診では、歯や歯ぐき、咬み合わせを中心にお口の状態を検査するほか、口腔乾燥や口腔機能についても診査致します。

また、会話や食事の運動に関わる「舌」や「嚥下(えんげ)」「咀嚼(そしゃく)」の機能も検査し評価することが出来ます。

先月号の「にしの通信(10月号vol.52)」でもお伝えしました、お口の機能の軽微な低下や食の偏りなどを含んだ、心身の衰えのオーラルフレイルを予防し、健康寿命に繋げていく為の「後期高齢者歯科健診」です。

申し込み方法は、札幌歯科医師会に登録されている指定歯科医院の受付か、お電話で直接お知らせのうえ、受診の際には「北海道後期高齢者医療被保険者証」をお持ち下さい。

ご家族に、ご高齢の方がいらっしゃる場合には「後期高齢者歯科健診」ご案内をお願い致します。

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2018.11月号vol.53

正しい食習慣でムシ歯予防

ムシ歯から大切な子どもの歯を守りたいと思い、毎日の歯磨きに加え、定期検診に通院されるご家族も多くいらっしゃいます。

体の健康と同じように、歯の健康にも食習慣が影響することをご存知でしょうか?

お口の中は通常「中性」で、この状態のときはムシ歯になるリスクは下がっていますが、食べ物を口の中に入れると「酸性」になり、ムシ歯リスクが上がります。

だ液は、酸性になったお口の中を中性に戻す働きがあり、ムシ歯から歯を守る大切な役割を持っています。

ムシ歯を予防するためには、食事と食事の間隔をしっかりとることで、お口の中を中性に戻すことが大切です。

継続的に間食し、常にお口の中が酸性の状態が続いてしまうとムシ歯になる可能性が高くなり、間食がお菓子など糖分の高いものであれば、さらにムシ歯リスクが上がってしまいます。

健康に夏休みを過ごすためにも、食事やおやつの時間をしっかり決め、規則正しい食生活を送ることがムシ歯予防につながります。

2018.11月号vol.53

8月・9月歯科の祭典デンタルショー

8月18日(土)は札幌パークホテル、9月29日(土)は札幌ファクトリーにて、『デンタルショー』が開催され参加しました。

それぞれ主催は違いますが、どちらのデンタルショーも毎年開催され、歯科に関連する治療器材や最新診療システムなどの歯科関連メーカーが出展します。

これまで使用していない歯科材料や診療機器などを実際に見て、使用することも出来るデンタルショーは、私たち歯科医療従事者にとって、とても貴重なイベントです。

今回のデンタルショーでも、様々な製品を確認することができ、今後の「こうの歯科クリニック」でも活かしていける多くの情報を得ることができました。

常に新しい情報を取り入れ、最新の歯科医療を知ることを継続していきたいと思います。

2018.10月号vol.52

一本の歯を失ってしまったときの治療

皆さんは、人の歯は何本あるのかご存知でしょうか?

人の歯は、通常「親知らず」を入れると32本あり、親知らずを全て抜いている方は28本になります。

それだけたくさんの歯があるなら、一本くらいなくても問題ないだろうと考えてしまう方もいらっしゃいますが、それぞれの歯には役割があり、また一本の歯がないことでお口全体に影響を与えることもあります。

一本の歯を失った場合には、固定式の「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」のほか、インプラントの3つの治療法から選択することになります。

固定式の「ブリッジ」は、前後の歯を削りしっかり固定する治療のため、違和感も少なく、噛む力も維持しやすい治療です。

取り外し式の「部分入れ歯」は、歯を削らずに出来ることや、将来ほかの治療に移行しやすい治療ですが、固定するバネ(金具)が見えてしまったり、強く噛むことが出来ません。

特殊な治療の「インプラント」は、本来の歯に近い感覚を得ることができますが、手術や適応を判断するためには特殊な診断が必要になり、治療費も比較的高額になります。

歯を失い始めるのは、40代・50代からが最も多く、「奥歯」から歯を失っていく場合がほとんどです。

歯を失わないためにも、出来るだけ早くから歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが効果的ですが、歯を失ってしまった場合には、患者様のお口の状態や失った歯の部位、患者様の生活を含めて話し合い、治療法を選択していきます。

2018.10月号vol.52

健康寿命とオーラルフレイル

8月26日(日)は、私が所属している「北大歯学部高齢者歯科学同門会」参加してきました。

今回の同門会では、「オーラルフレイル」についての講演が行われました。

「フレイル」は、高齢によって心身の機能や活力が衰え虚弱になった状態のことで、要介護予備群として注目されています。

フレイル期は、健康と要介護の中間の状態ですので、要介護の危険性が高まるだけでなく、健康寿命を達成できる割合が低くなると言われています。

高齢者の健康的で快適な食生活を支えるためには、歯の本数だけではなく、お口の働き(口腔機能)の衰えをしっかり守っていくことが重要とされ『オーラルフレイル』が提唱されています。

お口に関する小さな衰えを放置したり、適切な処置がされないことによって、口腔機能の低下、食べる機能障害からはじまり、心身の機能低下につながることに警鐘を鳴らした概念になります。

当院は、高齢になっても健康的な生活を送るための歯科医療をお届けします。

2018.9月号vol.51

第2回 同期勉強会

8月18日(土)の診療後は、4月にも行い、今回で2回目となった大学時代の同期との勉強会を開催しました。

勉強会では、「補綴治療(ほてつちりょう)」について学びを深めることが出来ました。

「補綴物(ほてつ)」とは、ムシ歯などで歯の一部を失ってしまった場合に、歯を修復するための「詰め物(つめもの)・被せ物(かぶせもの)」などのことです。

補綴治療には、前歯や奥歯、治療の範囲などによって、多くの治療方法があり、勉強会は、患者様の健康を守ることにもつながる『セラミック補綴治療』をテーマに行いました。

セラミック素材は、お口の中でも細菌が付着しにくいことや、特殊な接着システムにより、治療部分と歯との境目に隙間が生まれにくいことから、ムシ歯の再発リスクを大きく軽減することが出来ます。勉強会では、実際の症例をもとに、どのような治療器材を使い、どのように治療方法を選択しているかなど、医療現場に直接つながる意見を交換することが出来ました。

2018.9月号vol.51

見えない大きなムシ歯とムシ歯の再発

歯医者さんを受診し、その後の診断結果で「歯の神経を取る治療」になってしまったことや、「以前治療をした歯が再びムシ歯」になっていたという経験はありませんか?

当院にも、度々そのような患者様が受診されています。

特に、「歯の神経を取る治療」になる場合には、見た目には小さなムシ歯に見えることもあって、診断結果に驚かれる患者様がいらっしゃいます。

なぜ小さく見えるムシ歯が、神経を取るほどの重い症状まで進行してしまっているのか?疑問を持つ患者様も多いと思います。

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見た目には小さなムシ歯に見えますが、歯の内部ではムシ歯菌が広がり「見えない大きなムシ歯」になっていることがあります。

このような症状の場合、ムシ歯菌の進行によっては、神経を取る治療や、実際には大きなムシ歯のため治療期間が長くなってしまうこともあります。

また、「以前治療をした歯が再びムシ歯」になってしまうことも珍しくありません。

ムシ歯の治療は、ムシ歯菌に感染してしまった部分を削り取り、詰め物(つめもの)や、被せ物(かぶせもの)によって歯を修復します。皮膚や内臓などは、治療をすると「治癒」しますが、歯は治癒することはないので治療をしても正確には「修復」になります。

「修復した歯」には、天然の歯と修復部分に隙間や段差が生まれやすく、そこに汚れが溜まることで細菌が繁殖するため、再びムシ歯になってしまう可能性は高くなります。

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歯を一本でも治療したあとは、これまで以上にムシ歯にならないための取り組みが大切です。

毎日の歯磨きに加えて、定期的に歯医者さんでお口のクリーニングを受け、お口の中を衛生的な環境にしていくことがムシ歯予防につながります。

ムシ歯は感染症のため、放置していても進行が止まることはありませんので、「ムシ歯かな?」と感じた時には、早めに受診されるか、定期的に歯科検診を受けてムシ歯を予防していくことが大切です。