2018.10月号vol.52

一本の歯を失ってしまったときの治療

皆さんは、人の歯は何本あるのかご存知でしょうか?

人の歯は、通常「親知らず」を入れると32本あり、親知らずを全て抜いている方は28本になります。

それだけたくさんの歯があるなら、一本くらいなくても問題ないだろうと考えてしまう方もいらっしゃいますが、それぞれの歯には役割があり、また一本の歯がないことでお口全体に影響を与えることもあります。

一本の歯を失った場合には、固定式の「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」のほか、インプラントの3つの治療法から選択することになります。

固定式の「ブリッジ」は、前後の歯を削りしっかり固定する治療のため、違和感も少なく、噛む力も維持しやすい治療です。

取り外し式の「部分入れ歯」は、歯を削らずに出来ることや、将来ほかの治療に移行しやすい治療ですが、固定するバネ(金具)が見えてしまったり、強く噛むことが出来ません。

特殊な治療の「インプラント」は、本来の歯に近い感覚を得ることができますが、手術や適応を判断するためには特殊な診断が必要になり、治療費も比較的高額になります。

歯を失い始めるのは、40代・50代からが最も多く、「奥歯」から歯を失っていく場合がほとんどです。

歯を失わないためにも、出来るだけ早くから歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが効果的ですが、歯を失ってしまった場合には、患者様のお口の状態や失った歯の部位、患者様の生活を含めて話し合い、治療法を選択していきます。

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2018.10月号vol.52

健康寿命とオーラルフレイル

8月26日(日)は、私が所属している「北大歯学部高齢者歯科学同門会」参加してきました。

今回の同門会では、「オーラルフレイル」についての講演が行われました。

「フレイル」は、高齢によって心身の機能や活力が衰え虚弱になった状態のことで、要介護予備群として注目されています。

フレイル期は、健康と要介護の中間の状態ですので、要介護の危険性が高まるだけでなく、健康寿命を達成できる割合が低くなると言われています。

高齢者の健康的で快適な食生活を支えるためには、歯の本数だけではなく、お口の働き(口腔機能)の衰えをしっかり守っていくことが重要とされ『オーラルフレイル』が提唱されています。

お口に関する小さな衰えを放置したり、適切な処置がされないことによって、口腔機能の低下、食べる機能障害からはじまり、心身の機能低下につながることに警鐘を鳴らした概念になります。

当院は、高齢になっても健康的な生活を送るための歯科医療をお届けします。